NASAの地球観測衛星Suomi NPPが撮影した北海油田の石油掘削装置(リグ)です。170以上の石油・ガス田がありますが、夜の画像により、その分布が見えます。

Credit: NASA

北海油田は、北海にある170余りの海底油・ガス田の総称です。イギリス、ノルウェー、デンマーク、ドイツ、オランダの各経済水域にまたがりますが、大半の油・ガス田はイギリスとノルウェーの経済水域の境界線付近に存在します。原油推定埋蔵量は130億バレル、日産約600万バレルとされています。採掘された原油はパイプラインで輸送され、スコットランドのアバディーンやイングランドのミドルズブラ、ノルウェーのホルダラン県にあるエクイノールモングスタッド製油所などで精製されます。1960年にイギリスが開発開始し、次いでノルウェーも開発に乗り出しました。ノルウェー南西沿岸のスタヴァンゲルとイギリスのアバディーンは石油産業で発展し、イギリスは1980年代から石油輸出国となりましたが、1999年のピーク以降、生産量は減少を続け、2020年には年産5千万トンまで減少、2005年には英国は原油の純輸入国となりました。

地上の様子はこちらです。

Credit: Wikipedia

参考文献: NASA Earth’s Tweet
地球俯瞰画像を見る: LiVEARTH