宇宙飛行士がISSから撮影したイランのザグロス山脈です。

ザグロス山脈は、イラン高原の南西の山脈です。イランの南西部からイラク、トルコそれぞれの国境線となります。最高峰は4548mのザルド山です。地名の語源・由来は明らかではなく、古代ギリシア人の名前、ペルシア語でミョウバンを意味する「Zaj」と粘土、土地を意味する「Rost」が転訛したとする説があります。ザグロス山脈はメソポタミア平野の東の境界となる褶曲山脈で、ペルシア湾から吹きつける高温多湿の空気を遮っています。ザグロス山脈の地質は白亜紀から第三紀の堆積岩が主です。イラン中部から南部にかけての地域には海抜3,000m超の峰が存在しますが、東南に移ると高度は大きく低下し、海抜1,500m以下になります。山中には塩湖が多く存在し、山麓には油田、穀倉地帯が広がっています。北西部では小麦、大麦、タバコ、綿花、果実、南東部ではナツメヤシが栽培されます。
地上の様子はこちらです。

参考文献: NASA Earth’s Tweet
地球俯瞰画像を見る: LiVEARTH