サマンサ・クリストフォレッティ宇宙飛行士がISSから撮影した、メキシコと米国の国境のリオグランデデルタです。

Credit: c, ESA, NASA

リオグランデ川は、米コロラド州のサンフアン山地から流れ出しメキシコ湾へ注ぐ川で、かなりの部分は標高の高い場所を流れ、エルパソでの標高は1,147mあります。アルバカーキ、ラスクルーセスを流れ、テキサス州のエルパソに至りますが、エルパソ、シウダ・フアーレスから下流は、1845年からアメリカとメキシコの国境となっています。南東へ流れマタモーロスの東側に小さな三角州を形成しメキシコ湾に注ぎます。亜熱帯であるリオ・グランデ谷では大規模な灌漑農業が行われており、長期間雨がほとんど降らないと、水は海まで到達しなくなります。河口の三角州一帯には塩性湿地が広がり、ハニーメスキート、アカシア・リジデュラ、カステラ・トルトゥオサなどの樹種および海草が生え、多様な哺乳類が生息しています。また、メキシコからアメリカに向け川を渡る不法移民は後を絶たず、しばしば川を渡り切れずに溺死する例も見られます。

地上の様子はこちらです。

Credit: Wikipedia

参考文献: Samantha Cristoforetti’s Tweet
地球俯瞰画像を見る: LiVEARTH