トマ・ペスケ宇宙飛行士がISSから撮影したディエゴガルシア島です。インド洋のイギリス領インド洋地域チャゴス諸島にある環礁です。

Credit: Thomas Pesquet, ESA, NASA

宗主国のイギリス政府によって、島全体が米国に貸与されており、同国の海軍基地「ディエゴガルシア海軍支援施設」があります。インド洋にある米国軍最大の拠点であり、湾岸戦争やアフガニスタン攻撃、イラク戦争の際に、B-52戦略爆撃機、B-2ステルス爆撃機などがここより出撃しました。米国の軍事戦略上の要衝です。島は16世紀の初期にポルトガル人によって発見され、「ディエゴ・ガルシア島」と名付けられました。当時は無人でしたが、その後18世紀にフランス人が入植して黒人奴隷を導入し、ココヤシ栽培とコプラ生産のプランテーションの経営を始めました。1814年にイギリスが占領、モーリシャスの一部として統治されていましたが、1965年にモーリシャスから分離され、新たに画定されたイギリス領インド洋地域の一部となりました。島および周辺の海域にはタイマイ、アオウミガメ、オオグンカンドリ、アカアシカツオドリ、クロアジサシ、インドヒメクロアジサシ等が生息しており、2001年7月に島の一部がラムサール条約登録地となりました。

地上の様子はこちらです。

Credit: Wikipedia

参考文献: Thomas Pesquet’s Tweet
地球俯瞰画像を見る: LiVEARTH