マシュー・ドミニク宇宙飛行士がISSから撮影したC2023-A3彗星です。

C/2023 A3 (Tsuchinshan–ATLAS) はオールトの雲より飛来した彗星の一つで、2023年1月9日に中国の紫金山天文台、同年2月22日に南アフリカ共和国の小惑星地球衝突最終警報システム (ATLAS) によって独立して発見されました。一般的に紫金山・ATLAS彗星や紫金山・アトラス彗星、あるいは中国語発音に沿ったツチンシャン・アトラス彗星と呼称されます。2024年9月27日に太陽から 0.39au(約5800万km)離れ近日点を通過し、その前後の時期は地球からも肉眼で観測可能になるとされています。発見が公表された際は見かけの等級が最大で3等級程度に達すると予測されていましたが、同年9月初旬からの計算結果では、前方散乱(英語版)の影響を考慮すると10月5日から10月13日にかけて0等級よりも明るくなり、10月9日に最大で-4等級に達する大彗星となり、前方散乱により最大で7等級も見かけの等級が増光する可能性が予測されています。
参考文献: Matthew Dominick’s Tweet
地球俯瞰画像を見る: LiVEARTH