アントン・シュカプレロフ宇宙飛行士がISSから撮影したギリシャのペロポネソス半島です。

Credit: Anton Shkaplerov, Roscosmos

ペロポネソス半島は、ギリシャの大陸部分南端、バルカン半島の最南端部にあたる半島です。ギリシャの「本土」とはコリンティアコス湾およびサロニコス湾で隔てられており、コリントス地峡でつながっています。半島北東部で本土とつながるコリントス地峡は、最も短い地点で幅6kmほどしかなく、古来「イストモス」の名で知られる要衝の地でした。半島は山がちの内陸部と深く切れ込んだ海岸線からなります。最高点はタイゲトス山塊のHagios Ilias山で標高2,410mです。半島付近には2つの群島が存在し、1つは半島東側に広がるサロニカ諸島で、もう1つは西側のイオニア諸島です。平野部が少ないため小麦などの栽培には適しませんが、肥沃な土地を利用したブドウ、オリーブなどの地中海式農業がさかんです。山羊などを放牧する光景もよく見られます。ちなみに、「ペロポネソス」は古代ギリシア語での発音(Pelopónnēsos)に由来する表記です。

地上の様子はこちらです。

Credit: Wikipedia

参考文献: Anton Shkaplerov’s Tweet
地球俯瞰画像を見る: LiVEARTH