アンドルー・モーガン宇宙飛行士がISSから撮影したナミビアのカラハリ砂漠です。

カラハリ砂漠は、南部アフリカにおいて50万km2に亘って広がる砂漠で、標高850~1000mの浅い盆地状の地形です。画像はナミビア東部ですが、ボツワナの国土の70%を占め、南アフリカ共和国にもかかります。ケッペンの気候区分では、南西部は砂漠気候 (BW)ですが、それ以外の部分はステップ気候 (BS)に分類されます。カラハリ砂漠は暗赤褐色の砂に覆われており、表層水は存在しません。雨が降ると窪地につながる水無川とも呼ばれる涸れ谷(ワジ)が氾濫します。ボツワナ中央州北西部に位置する塩で覆われた広大なマカディカディ・パン(塩類平原)と、ナミビアのクネネ州Outojoからオシコト州ツメブにまたがるエトシャ塩湖にも水がたまります。カラハリ砂漠は、一部では年間250mm以上の降水量を記録しており、植物に覆われているため、砂漠に分類されるか疑問視されることもあります。但し、南西部は年間降水量が175mmを下回るため、砂漠らしい眺めとなっています。石炭、銅、ニッケルの埋蔵量が多く、北東部には世界最大級のダイヤモンド鉱山があります。
地上の様子はこちらです。

参考文献: Andrew Morgan’s Tweet
地球俯瞰画像を見る: LiVEARTH