トマ・ペスケ宇宙飛行士がISSから撮影した中国内モンゴル自治区シリンゴル盟のエレンホト市です。

Credit: Thomas Pesquet, ESA, NASA

エレンホトは中国国鉄集二線の通るモンゴル国との国境都市で、出入国検査場であるエレンホト口岸が設置されています。1984年9月、視察に訪れた胡耀邦により「南に深圳有り、北に二連有り」と評価されるモンゴル国への重要な対外開放都市となりました。このルートは長らく「茶葉の道」「北方のシルクロード」等と言われました。また恐竜の化石が発見されたことにより「恐竜の郷」とも知られています。エレンホト市は鉄道建設にともない建設された都市です。1956年1月、北京とウランバートルを経由しモスクワとを連絡する中露国際列車が開通すると人口が増加、1966年1月に県級市のエレンホト市が成立しました。2020年には、徐州市からドイツのデュースブルク市など中国と欧州、ロシアを結ぶ長距離貨物列車となる中欧班列が多数、国境を越えています。ケッペンの気候区分では砂漠気候(BWk)に属します。また、エレン盆地には石油及び天然ガスの埋蔵地区があり、市の西南には二連油田があり石油を産出。蛍石も産出され、ウラン鉱床も発見されました。さらに北東部の塩池にて、原塩や硫酸ナトリウムが産出されます。

地上の様子はこちらです。

Credit: Wikipedia

参考文献: Thomas Pesquet’s Tweet
地球俯瞰画像を見る: LiVEARTH