油井亀美也宇宙飛行士がISSから撮影したアルプス山脈とレモン彗星です。

Credit: Kimiya Yui, JAXA, NASA

アルプス山脈は、アルプス・ヒマラヤ造山帯に属し、ヨーロッパ中央部を東西に横切る山脈です。漸新世から中新世にかけアフリカ大陸がヨーロッパ大陸へ衝突したことで、白亜紀にテーチス海で堆積した地層が圧縮され盛り上がって出来ました。今日の景観は過去2百万年間にあった少なくとも5回の氷期の氷河作用が作り上げたものです。氷食によってえぐりとられ、U字谷となった渓谷の端には氷河の堆積物がたまって渓谷をふさぎ、コモ湖やボーデン湖、ルガーノ湖、レマン湖、ルツェルン湖といった細長い氷河湖がアルプス全域に散在することとなりました。現在でも、アルプスには大小1300の氷河が存在し、アルプス全体の2%を占めています。

地上の様子はこちらです。

Credit: Wikipedia

参考文献: Kimiya Yui’s Tweet
地球俯瞰画像を見る: LiVEARTH