野口聡一宇宙飛行士がISSから撮影した英国の湖水地方です。

湖水地方は、氷河時代の痕跡が色濃く残り、渓谷沿いに大小無数の湖が点在する風光明媚な地域で、イングランド有数のリゾート地・保養地としても知られています。1951年にレイク・ディストリクト・ナショナル・パーク(Lake District National Park)と呼ばれるナショナル・パーク(National Park、日本の国立公園に相当)に指定されました。湖水地方は今から約15,000年前の最終氷期の終了とともに形成されたと考えられています。氷河が衰退するとそのあとには氷河が土砂を削り取ったU字谷や圏谷が残り、これらはその多くが水を貯めこみ湖となりました。湖水地方近辺は緯度が高く、平均気温が低いために遷移が進みづらく湖とならなかった部分は岩場やムーアが形成されてシダなどが繁茂しました。森林限界以下にはオークが茂り、19世紀にはマツのプランテーションが開かれました。標高800mから900mあまりの山がいくつもあり、イングランド最高峰のスコーフル・パイク(標高978m)を擁し、イングランドでもっとも深い湖もあります。
地上の様子はこちらです。

参考文献: Soichi Noguchi’s Tweet
地球俯瞰画像を見る: LiVEARTH