古川聡宇宙飛行士がISSから撮影したタイの首都バンコクです。2025年3月28日に発生したM7.7の地震の影響で、隣国タイの首都バンコクで倒壊した建設中の高層ビルでは、これまでに15人が死亡したほか、いまも70人以上と連絡が取れておらず、2日も大量に残ったがれきを取り除く作業が進められています。

バンコクは都市圏人口は1500万人を超える世界有数の大都市です。バンコクの歴史は1782年、ラーマ1世がタークシンを処刑しそれまでのトンブリーからチャオプラヤー川の対岸に首都を移したことに始まります。ラーマ1世が遷都した理由として、トンブリーがチャオプラヤー川西岸にあり、当時チャオプラヤー川周辺に勢力を広げようとしていたビルマのコンバウン王朝(現、ミャンマー)の進入が容易だったからです。都市計画や規制を置き去りにしたバンコクの急速な成長は無秩序な景観や脆弱なインフラの原因となり、1990年代には深刻な大気汚染を引き起こしました。近年では公共交通機関が発達し、政府により急ピッチで整備されています。
地上の様子はこちらです。


参考文献: Satoshi Furukawa’s Tweet
地球俯瞰画像を見る: LiVEARTH