ルカ・パルミタノ宇宙飛行士がISSから撮影したカスピ海です。

塩分濃度は北部と南部では異なり、北部ではヴォルガ川などの流入で塩分が薄く、南部ではイランからの流入河川が少ないため塩分が濃くなっています。ちなみに、湖全体の平均塩分濃度は1.2%で、海水のほぼ1/3です。カスピ海はロシア、アゼルバイジャン、イラン、トルクメニスタン、カザフスタンの5ヶ国に囲まれ、大量の原油埋蔵量から、はやくも10世紀には油井が掘られていました。カスピ海では漁業も盛んであり、ロシアの内水面漁業の漁獲高の4分の1を占めますが、近年では、水質汚染により、大打撃を受けているとの報告があります。主因は油田関係で、アゼルバイジャン・バクー沖の油田、トルクメニスタン沖の油田製油所から放出される汚染物質で、北部のウラル川からの汚染物質、イランからの汚泥も汚染に寄与していると報告されています。
地上の様子はこちらです。

参考文献: Luca Parmitano’s Tweet
地球俯瞰画像を見る: LiVEARTH