メーガン・マッカーサー宇宙飛行士がISSから撮影したデビルスタワーです。

Credit: Megan McArthur, NASA

デビルスタワーは、米ワイオミング州北東部に存在する岩山です。1906年に米国初のナショナル・モニュメントに指定されました。地下のマグマが冷えて固まり、長年の侵食によって地表に現れた岩頸と呼ばれる地形です。標高は1,558mですが、麓からの比高は386m程度で、頂上は91m×55mの広さがあります。1977年のスティーヴン・スピルバーグ監督のSF映画『未知との遭遇』で宇宙船の降りる場所として描かれ、広く知られるようになりました。年間40万人の観光客が訪れ、4千人が登頂を試みるといわれています。約2億年前の中生代三畳紀にロッキー山脈が隆起した際にマグマが活動し、この地域の堆積岩を突き破り貫入しました。溶岩である岩頸は冷えた後は周囲の堆積岩より硬かったため、長年にわたり堆積岩が浸食・削剥された後もそのまま残りました。岩質は響岩質斑岩で、冷却する際に柱状節理という垂直方向の割れ目が発達しました。

地上の様子はこちらです。

Credit: Wikipedia

参考文献: Megan McArthur’s Tweet
地球俯瞰画像を見る: LiVEARTH