セルゲイ・クド-スべルチコフ宇宙飛行士がISSから撮影したチュニジアのジェルバ島です。

ジェルバ島はチュニジア南部、ガベス湾内にある北アフリカで最大の島で、リビアとの国境に近くに浮かびます。オデュッセウスが上陸した島であるとされており、紀元前587年頃からカルタゴ人が数度来訪しました。エルサレム神殿破壊後、多くのユダヤ人が島へ避難し、その後、ローマ人が島に都市と商業港を数カ所建設し、農業を発展させました。キリスト教徒、ヴァンダル族、東ローマ帝国、アラブ人に次々と征服されたジェルバ島は、1960年代以降は人気のある観光地となっています。ジェルバ島はイスラエル建国以後、チュニジア国内で最大のユダヤ教徒コミュニティとなっています。また、チュニジア国内でも数少ない、ベルベル語が話される地域でもあります。本土とは島南西部との間をフェリーが往復し、所要時間は約15分です。ジェルバ島は地中海性気候ですが、地中海とサハラ砂漠からの空気が混じり合う交差路にあたるため、半乾燥気候の傾向があります。
地上の様子はこちらです。

参考文献: Sergey Kud-Sverchkov’s Tweet
地球俯瞰画像を見る: LiVEARTH