イワン・ワグナー宇宙飛行士がISSから撮影したチャドのエネディ山地です。

Credit: Ivan Vagner, Roscosmos

エネディ山地(エネディ山塊、エネディ高原、エネディ台地)はチャド北東部の東エネディ州と西エネディ州にまたがる砂岩の山塊で、長期間にわたる侵食によって形成されました。サハラ砂漠にはアイル山地、ティベスティ山地などの山塊がありますが、エネディは主要な6つの山塊の1つに数えられます。独特の地形には、かつてサハラがより湿潤だった時代の名残りをとどめる生態系が育まれており、「サハラのエデンの園」という異名を持ちます。侵食により生まれた多彩な地形の自然美と、そこで育まれた生態系、さらには先史時代に描かれた岩絵群が評価され、2016年にUNESCOの世界遺産リストに記載されました。一帯には約40,000人が暮らしており、主として遊牧ないし半遊牧生活を営んでいます。

地上の様子はこちらです。

Credit: Wikipedia

参考文献: Ivan Vagner’s Tweet
地球俯瞰画像を見る: LiVEARTH