欧州宇宙機関ESAの地球観測衛星Sentinel-2が撮影したアイスランドのファグラダルスフィヤル火山です。前回の火山噴火が公式に終息してから11カ月後の2023年7月10日、首都レイキャビクの南西約30キロに位置する、リトリ・フルトゥル山近くの無人の谷で、火山が噴火しました。

ファグラダルスフィヤルは南西アイスランドのクリースヴィーク-トロラディングヤ火山帯にある活火山で、ユーラシアプレートと北アメリカプレートの発散型境界である大西洋中央海嶺の真上(そもそもアイスランド自体がアイスランド・ホットスポットと呼ばれる活発な湧出帯により形成された陸地です)にあります。直近の噴火は2021年3月19日です。レイキャネース半島での火山噴火は約800年ぶり、ファグラダルスフィヤルの噴火は実に6,000年ぶりのことでした。4月5日にケルティンカタリル火口の北東約1kmに、長さ数百メートルの割れ目火口(メラタリル (Meradalir) 火口)が出現しました。
地上の様子はこちらです。

参考文献: ESA Earth Observation’s Tweet
地球俯瞰画像を見る: LiVEARTH