イワン・ワグナー宇宙飛行士がISSから撮影したアルメニアのゴリスです。

Credit: Ivan Vagner, Roscosmos

ゴリスは、アルメニアのシュニク地方にある都市で、ゴリス川(ヴァララク川)の谷間に築かれています。高山気候に属しており、冬の降雪はそれほどでもありませんが、夏は比較的暑くなります。1月の平均気温は-1.3℃、7月の平均気温は19℃で、年間降水量はおよそ700mmです。街の南部には岩山をくりぬいて築かれた洞窟住居がありますが、もともとは緑の丘につくられた洞窟都市で、その内部はアルメニア様式になっています。この地には石器時代から人類が定住していました。地名が最初に歴史上に登場するのは紀元前8世紀のことで、ウラルトゥの王ルサ1世が征服した23の国のうち「ゴリスツァ」という国がそうではないかとされています。クセノポンの「アナバシス」にはギリシャへの帰路についた紀元前401年にアルメニアのクンドゾレスクとゴリスで洞窟に住む者を見たとの記述があります。

地上の様子はこちらです。

Credit: Wikipedia
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参考文献: Ivan Vagner’s Tweet
地球俯瞰画像を見る: LiVEARTH