地球観測衛星Landsat 8が撮影したベトナムのハロン湾です。

ハロン湾は、ベトナム北部、トンキン湾北西部にある湾です。クアンニン省のハロン市の南に位置し、カットバー島のほか、石灰岩のカルスト地形からなる[1]大小3,000もの奇岩、島々が存在します。伝承では、中国がベトナムに侵攻してきた時、竜の親子が現れ敵を破り、口から吐き出した宝石が湾内の島々になったと伝えられています。地質学的には北は桂林(中国広西チワン族自治区)から、南はニンビンまでの広大な石灰岩台地の一角です。石灰岩台地が沈降し、侵食作用が進んで、現在の姿となりました。また、島々の生物相も豊富で、カットバー島には固有種のカットバラングールが住んでいるほか、絶滅の危機に瀕しているタイマイ、タツノオトシゴなども生息しています。1994年にユネスコの世界遺産(自然遺産)に登録され、また、カットバー島一帯は熱帯湿潤林、湿地、マングローブ、サンゴ礁、海草の藻場が多く、2004年にユネスコの生物圏保護区に指定されました。
地上の様子はこちらです。

参考文献: NASA Earth’s Tweet
地球俯瞰画像を見る: LiVEARTH