アルペル・ゲゼラフチュ宇宙飛行士がISSから撮影したトルコ第3の都市、イズミールです。

Credit: Alper Gezeravcı

イズミル(イズミール、İzmir)は、エーゲ海に面するトルコ西部に位置し、人口は約300万人でイスタンブールやアンカラに次ぐトルコ第3の都市です。古来よりその美しさが「エーゲ海の真珠」と称えられる港町で、付近にはエフェソス、ベルガマ(ペルガモン)などの古代遺跡もあり、多くの観光客を集めます。現代においては、イスタンブールに次ぐトルコ第2の規模の港湾施設を有しています。ヨーロッパや中東、アフリカとの輸出入に便利な上、イスタンブールより物価や不動産賃借料、人件費が安価なことから、やや内陸に位置して広い工業団地があるマニサを合わせて、日系など外資系を含めた製造業の集積が進んでいます。交通渋滞などが慢性化しているイスタンブールからオフィスや研究所を移す欧州系企業も多く、イスタンブールから居を移すトルコ国民も増えています。物価高や渋滞を避けるためだけでなく、イスラーム教保守派が台頭するイスタンブールから世俗派が転出し、イズミルの自由な雰囲気を求めている面もあるようです。

地上の様子はこちらです。

Credit: Wikipedia

参考文献: Alper Gezeravcı’s Tweet
地球俯瞰画像を見る: LiVEARTH