NASAの地球観測衛星Terraが撮影したカナダ、ケベック州のジェームス湾です。湖の氷は例年5月頃に融解するようですが、6月に入っても残っている様子が見られます。

ジェームズ湾は、ハドソン湾の南方にある南北に細長い湾(南北400km・東西230km)です。カナダのケベック州とオンタリオ州に挟まれており、北のハドソン湾に向けて湾口を開いています。なお、湾内のアキミスキ島などの島はヌナブト準州の所属となっています。湾が西洋人に発見されたのは、1610年のことであり、ハドソン湾を発見したヘンリー・ハドソンによるものですが、ジェームズ湾の名称は、この地域を探検したイギリス人のトーマス・ジェームズにちなんで1631年に付けられました。湾の最南部のムース川河口一帯のハンナ湾は干潟が発達しており、渡り鳥が多くラムサール条約の指定地となっています。その緯度にもかかわらず、冬季から初夏まではハドソン湾同様、流氷に閉ざされる部分が多いです。ジェームズ湾は、ハドソン湾とその水系では最も凍るのが遅く、最も流氷が溶け出すのが早い。このような条件からとくに哺乳類は少なく、ワモンアザラシやホッキョクグマ、シロイルカなどが主な種類です。
地上の様子はこちらです。

参考文献: NASA Earth’s Tweet
地球俯瞰画像を見る: LiVEARTH