宇宙飛行士がISSから撮影した中国、新疆ウイグル自治区北西部のジュンガル盆地です。

ジュンガリア(ジュンガルの土地の意)という名前は17世紀から18世紀にかけて中央アジアに存在したモンゴル系のジュンガル帝国にちなんで名付けられました。17世紀後半、ガルダン・ハーンの指導のもとにジュンガリアはその絶頂期に達し、1757年から1759年にかけて清朝に完全に破壊されるまでに西へのモンゴル系遊牧民の移住などに大きな役割を果たしていました。ジュンガリアは大きく広がるステップ地帯及び半砂漠化(グルバンテュンギュト(古爾班通古特)砂漠)した盆地で、南に天山山脈、北にアルタイ山脈とまわりを山々に囲まれています。内陸にあるため、かなり寒暖が激しく冬は雪が積もります。盆地最大の湖、マナス湖はすでに干上がっています。小麦、大麦、燕麦、砂糖大根などが栽培されていて、牛、羊、馬などが飼育されています。また、畑は雪解け水によって灌漑されている。それ以外に、ジュンガリアには石炭、鉄鉱石、金などの天然資源があり、また大規模な油田も発見されています。
地上の様子はこちらです。

参考文献: NASA Earth’s Tweet
地球俯瞰画像を見る: LiVEARTH