ウォーレン・ホバーグ宇宙飛行士がISSから撮影した米ハワイ州、マウイ島のラハイナです。2023年8月に発生した山火事により、壊滅的な被害を受けました。被災された方々に心よりお見舞い申し上げます。

Credit: Warren “Woody” Hoburg, NASA

マウイ島西部のラハイナは19世紀(1820~1845年)にはハワイ王国の首都が置かれ、捕鯨の拠点港として繁栄しました。その歴史的な街並みは米国国定歴史建造物地区に指定されており、観光地としても知られています。マウイ島とラナイ島に囲まれたラハイナは水深も深く、捕鯨船の停泊地として好適であったため、捕鯨や鯨油に関わる経済が発展しました。その後、1950年代末から1860年代にかけて、米国では石油の安価な採掘と大量産出が可能となり、従来の鯨油に取って代わるようになり、捕鯨業は1862年までには没落が決定的となり、以後衰退の一途をたどりました。その後、製糖業が勃興、サトウキビプランテーションが広がりました。1950年代頃からは新興住宅地の販売も始まるようになり、リゾート地として注目を集めるようになりました。

地上の様子はこちらです。

Credit: Wikipedia

参考文献: Warren “Woody” Hoburg’s Tweet
地球俯瞰画像を見る: LiVEARTH