シェーン・キンブロー宇宙飛行士がISSから撮影したフランス北部のリールです。

Credit: Shane Kimbrough, NASA

リールは、ベルギーと国境を接するオー=ド=フランス地域圏の首府、ノール県の県庁所在地です。リールを含む一帯は、中世にはフランドル伯の領地であったので、フランドル・フランセーズ(Flandre française)と呼ばれ、リール市民はリロワ(Lillois)と呼ばれます。リールはダンケルクと違い、フラマン語圏には入りません。リールではフラマン語が話されていたという言い伝えと異なり、一度もリールがフラマン語を話す街であったことはなく、ロマン語の方言を話す地域でした。また、伝承によると、リールはフランスのフランドル地域の中心地として640年に築かれました。しかし、文献の中にリールが現れるようになったのは、1054年のことです。

地上の様子はこちらです。

Credit: Wikipedia

参考文献: Shane Kimbrough’s Tweet
地球俯瞰画像を見る: LiVEARTH