野口聡一宇宙飛行士がISSから撮影した英国のリバプールです。

リヴァプールは、イギリス・イングランド北西部マージーサイド州の中心都市で、人口約50万人を擁します。アイリッシュ海に面し、マージー川の河口に位置しています。18世紀より貿易港として発展し、かつてはイギリスの主要な港湾都市でしたが、現在では観光都市として知られています。世界的ロック・バンドであるザ・ビートルズの出身地です。最初に記録に現れるのは1195年、”Liuerpol”または”dirty pool”としてです。それから12年後、1207年にジョン王が都市建設を勅許し、まだ村であるリヴァプールに自由都市の特権を与えました。17世紀末に近郊のチェスター港が泥の堆積によって衰退、チェスターに代わってイングランド北西部商業都市の代表格にのし上がり、郊外では製造業が成長、アメリカおよび西インド諸島との貿易が増大するにしたがい町は繁栄しました。1715年、イギリス初の係船ドックが建設され、北アメリカ・西アフリカを結ぶ「大西洋三角貿易」の拠点として中心的な役割を果たしました。第二次世界大戦時にドイツ軍の激しい爆撃にさらされ、1940年代後半、綿貿易と繊維産業は急速に衰退し、現在は、港湾部の歴史的な施設、ビートルズゆかりの建物、街角に配したアート・オブジェなどを活用した観光に力を入れており、今では観光が街の経済を支える規模になっています。
地上の様子はこちらです。

参考文献: Soichi Noguchi’s Tweet
地球俯瞰画像を見る: LiVEARTH