マーク・ヴァンデ・ハイ宇宙飛行士がISSから撮影した米ウィスコンシン州最大の都市、ミルウォーキーです。

Credit: Mark Vande Hei, NASA

ミルウォーキーはシカゴからほぼ真北に150kmのミシガン湖の西岸の五大湖工業地帯の西端に位置しており、機械・印刷・食品・醸造などの工業が盛んで、大型二輪車の大手メーカーであるハーレーダビッドソンの本社があります。シカゴに近いですが、独自の都市圏を形成しており、カトリック派のゲルマン系ドイツ系住民が最も多くなっています。ウィスコンシン州は小麦の主産地であり、世界規模の小麦の集散地・積出港として有名です。ミルウォーキーの名はアルゴンキン語族インディアンの言葉で「良い所、土地」を意味します。古くからインディアン部族の交易の場として町が発達していましたが、フランス人のジュノーが毛皮取引のために都市を創設し、18世紀当時には全米最大の都市でした。特にプロイセン王国(ドイツ帝国)およびオーストリア帝国(神聖ローマ帝国)の失政続きのため、生活が苦しくなったドイツの人々が、1840年に職を求めて大量に移民したことにより、ドイツ人の伝統職業であるビール工場が発展しました。今日でもミラーを始め、世界的に知られるビール醸造の町として知られています。

地上の様子はこちらです。

Credit: Wikipedia

参考文献: Mark Vande Hei’s Tweet
地球俯瞰画像を見る: LiVEARTH