地球観測衛星Landsat 9が撮影した南極のエレバス火山です。

Credit: NASA

標高3,794mのエレバス山は、南極に位置し地球上で最も南にある活火山で、ロス島西部に屹立しています。1841年、極地探検家ジェームズ・クラーク・ロスが南極探検航海中に発見しました。「エレバス (Erebus)」は、ギリシャ神話の原初神カオスの息子エレボスに由来します。活動が1972年から観測されている南極で最も活動的な火山であり、2005年には小規模な火山灰噴出があり、溶岩湖近傍の火道から溶岩の流出も観測されました。エレバス山は130万年前に誕生しました。山頂の火口には世界的にもまれな恒常的な溶岩湖が形成されています。多重式成層火山に分類され、下部は楯状を呈しており、その上に成層状の山体が乗っています(エトナ火山も同様の構造です)。

地上の様子はこちらです。

Credit: Wikipedia

参考文献: NASA Earth’s Tweet
地球俯瞰画像を見る: LiVEARTH