ジェシカ・マイヤー宇宙飛行士がISSから撮影したエジプトの首都カイロです。

Credit: Jessica Meir, NASA

カイロはアラブ世界で最も人口の多い都市であり、アラブ連盟の本部所在地、アラブ文化圏の中心都市です。カイロへの極度の人口集中による影響緩和のため、カイロ東郊に新行政首都を建設し、首都機能を移転する計画が進められています。ナイル川下流河畔の交通の要衝として、中世に建設されてより現在に至るまで長い時代を通じ、イスラム世界の学術・文化・経済の中心都市であり続けました。近郊を含めたグレーター・カイロ(カイロ都市圏)の人口は2,200万人超となっています。エジプトの乾燥した大地にナイル川が形作った肥沃なデルタ地帯のほぼ南端、要に位置し、河谷を流れてきたナイル川がデルタを形成する、その先端に位置しています。エジプトはナイル河谷地方の上エジプトとデルタ地方の下エジプトとに古代エジプト以来二分されており、その両者の接点にカイロは位置しています。イスラム帝国が7世紀にエジプトを征服した時、征服者アラブ人の住まう軍営都市(ミスル)が置かれて以来のエジプトの首府です。カイロの中心都市はナイル川の右岸、東側に位置しています。ナイルをはさんで対岸の西郊には、ピラミッドで有名なギザの町があります。町の南は古代エジプトの中心都市の一つ、メンフィスです。

地上の様子はこちらです。

Credit: Wikipedia

参考文献: Jessica Meir’s Tweet
地球俯瞰画像を見る: LiVEARTH