野口聡一宇宙飛行士がISSから撮影したサン・ラファエル湖国立公園を含む北パタゴニア氷原です。

Credit: Soichi Noguchi, JAXA, NASA

アンデス山脈に存在する氷床のうち、南パタゴニア氷原と対をなす小さい方の氷原が、北パタゴニア氷原です。北パタゴニア氷原は、その全域がサン・ラファエル湖国立公園に指定されています。現在の北パタゴニア氷原および南パタゴニア氷原は、100万年以上前にパタゴニアの大部分を覆っていたパタゴニア氷床の残りです。近年、これらの氷原やその周辺の氷河は急速に後退(融解して消失)しており、残っているのは約4200km2程度に過ぎません。これでも極地以外では、地球上で最も多くの氷が天然に現存している場所として知られています。北パタゴニア氷原からは、28の氷河が流れ出しており、それらの中で特に規模が大きなものは、サン・クインティン氷河とサン・ラファエル氷河で、いずれも西の方向へと流れて太平洋の近くまで達しています。

地上の様子はこちらです。

Credit: Wikipedia

参考文献: Soichi Noguchi’s Tweet
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