ドナルド・ペティ宇宙飛行士がISSから撮影したインドのプラヤグラージで開催されている世界最大の宗教行事マハ・クンブメーラ(聖なる水がめの祭り)です。

Credit: Don Pettit, NASA
Credit: Don Pettit, NASA

2025年プラヤーグ・クンブ・メーラは、2025年1月13日から2月26日まで、インドのウッタル・プラデーシュ州プラヤグラージのトリヴェニ・サンガムで開催される予定です。このイベントは12回目のクンブ・メーラ・サイクルの完了を記念し、正式には45日間にわたるマハ・クンブ・メーラと呼ばれます。クンブ・メーラは古くから開催されていますが、星座の配置が144年に一度しか見られないため、2025年は過去144年間で最も縁起の良いマハ・クンブとされています。クンブ・メーラは3年、6年、12年、144年のサイクルで行われる重要なヒンドゥー教の巡礼であり、プラヤグラージ、ハリドワール、ウッジャイン、ナシックの4つの場所で順番に開催されます。それぞれのクンブ・メーラの開催地は、木星(Guru)、太陽(Surya)、月(Chandra)の星座の配置によって決まります。この祭りは2017年、 国連教育科学文化機関(ユネスコ)によって「人類の無形文化遺産」に認定されました。

なお、プラヤーグラージ(アラハバード、イラーハーバード)はヒンドスタン平原のほぼ中央に位置する、アショカ王の時代から続く古都です。郊外にガンジス川とヤムナ川(ジャムナ川)が合流するサンガムとよばれるヒンズー教の聖地があり、大祭に多くの巡礼者が訪れます。アショカ王時代の石柱やアクバル帝が建てた要塞の遺跡が残っています。

地上の様子はこちらです。

Credit: CNN, Sanjay Kanojia/NurPhoto/Getty Images

参考文献: Don Pettit’s Tweet 1, Don Pettit’s Tweet 2

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