NASAの地球観測衛星Landsat 8が撮影したイエメンの首都サナアです。

サナアは標高約2,300mの高原にあり、首都としては世界でも高地にあります。市内には粘土で作った煉瓦造りの建物があり、アラブ文化が色濃く残っています。イスラムの都市であり、市内にはムスリム大学やモスクが数多く見受けられ、2008年に完成したサーレハ・モスクは4万人を収容できます。サナアの人口は2023年時点で329万2,497人で世界で最も増加率の高い首都の一つであり、2100年の人口予測では2,721万人を数える世界25位の超巨大都市となる予測が出ています。人口の大半はイスラム教シーア派の分派のザイド派です。現在はフーシ派が支配しており、イエメン政府の管轄は及んでいないために、イエメン政府はアデンに首都機能を移転しています。1986年、サナアの旧市街地は世界遺産に登録され、2015年に危機の迫る世界遺産リストに加えられました。
地上の様子はこちらです。


参考文献: NASA Landsat’s Tweet
地球俯瞰画像を見る: LiVEARTH