ボブ・ベーンケン宇宙飛行士がISSから撮影したシエラ・レオネ付近のサングリントです。サングリントは太陽光が穏やかな海面で反射した時に形成される現象で、太陽光が水面に対しほぼ鉛直に反射する鏡面反射が起こっています。

シエラレオネは西アフリカの西部、大西洋岸に位置する共和制国家でイギリス連邦加盟国です。北にギニア、南東にリベリアと国境を接し、南西は大西洋に面しており、首都はフリータウンです。奴隷制から解放された黒人たちの移住地として1808年にイギリスの植民地となり、1961年に独立しました。10年以上続いた内戦と、高いHIV感染率による影響で、2020年時点で平均寿命が世界で11番目に短い国となっています(2020年推定で59.8歳(男性:57.1歳、女性:62.6歳)WHO報告)。シエラレオネの海岸線は、首都フリータウンがあるフリータウン半島部以外はマングローブの林に覆われています。海岸平野の内陸には高原地帯(海抜300メートル級)が広がっており、国の東部は山間地であることから「山がちな後背地」とも形容出来る状態となっています。植生は南部が森林地帯となっており、北部は徐々にサバナが卓越するようになり、内陸北端部の一部はサバナ気候(Aw)に属しています。
地上の様子はこちらです。

参考文献: Bob Behnken’s Tweet
地球俯瞰画像を見る: LiVEARTH